みんなが行きたくなるカフェってどんなカフェ?④

まちづくり協働研究プロジェクトチーム(公益財団法人三菱財団「障害のある人から学ぶまちづくり協働研究―障害のあるリサーチャーおよび学生サポーターの育成」)では、たんぽぽの家に新しくオープンする「六条カフェ」を良いものにしていくために、調査をして提案をするプロジェクトを行っております(詳細はリンク先のチラシ 参照)。

奈良の たんぽぽの家と ジョイアス・スクールつなぎ のメンバー、奈良女子大学、奈良教育大学、帝塚山大学、立命館大学などの学生や院生、複数の大学の研究者などが参加者で、みんなで調査を行っていきます。

1月26日にはこれまで準備をしてきた計画をもとに実際に調査に出かけてきました。4つのグループにわかれて活動を行っていますが、今回は3人の参加者の感想を紹介したいと思います。

  • Cチーム:六条地区高校生・住民インタビュー

私が所属するCチームではカフェがオープンするたんぽぽの家がある六条地区の方々にインタビューしました。

西の京高校の皆さんへのインタビュー

西の京高校の皆さんへのインタビュー

まず、たんぽぽの家のすぐ前にある、西の京高校の生徒の皆さんと先生に調査をおこないました。私は時間の都合で行けなかったのですが、7名の生徒のみなさんからは高校生らしい意見を直接聞くことができたと思います。

「学校の帰りに片手で持って食べられるようなテイクアウトのメニューがほしい。」といった意見や「地域の人と交流できるようなカフェにしてほしい」といった意見が聞かれました。

次に、たんぽぽの家のケアスタッフさんで六条地区に住んでおられる方にもインタビューをさせていただきました。

主婦目線で、普段生活しながら感じておられる率直な意見を聞くことができたと思います。「子どもの送り迎えの後にママ友会ができるような場所にしてほしい」「お得なランチメニューがほしい」「長時間おしゃべりできる雰囲気が良い」と、どれも参考になるものばかりでした。

六条地区住民インタビューの様子

六条地区住民インタビューの様子

はじめは慣れないインタビューで緊張しましたが、たくさんの意見を出してもらってうまく調査が出来たと思います。

調査したメンバーからは「私たちだけでは予想もしていなかった意見もあって、実際に聞いてみないとわからないものだね」という声があがったように、実際に自分で調査してみることの大切さを実感できました。

次は他のグループの調査報告も聞いて、みんなが行きたくなるカフェを考えていきたいです。

(奈良女子大学大学院・生活文化学専攻 饗庭奈央子)

  • Bチーム:子育て広場でのインタビューと観察

Bチームは西大寺にある子育て広場でお母さんやスタッフの方にインタビュー、雰囲気の観察を行いました。

奈良市子育てマップ

奈良市子育てマップ

私のグループは「普段町の中のカフェに行きにくい人たちに来てもらうにはどのようなカフェにすればよいか」というテーマから、子育て中の親御さんを対象としたインタビューを行うことになりました。
訪問先のつどいの広場「マザーリーフ」は、3歳までの乳幼児とその保護者向けの場で、親子で遊んだり、スタッフの方に子育ての相談をしたりすることができます。
これまでにグループで何度も話し合いをしてきましたが、外に出向いての調査は初めてでした。個人が臨機応変にかつ連携をとりながら動く必要があったので、最初は各々がぎくしゃくしていたように思います。しかし「マザーリーフ」のスタッフの皆さんや、来られていたお母さんたちが私たちの調査に快く協力してくださり、進行は非常にスムーズでした。
訪問調査では、グループ内での協力はもちろん、訪問先の方々に協力いただくことが必要になってきます。今回のインタビューで私はそれを実感することができました。また、インタビューの最後に「がんばってください」「素敵なカフェを作ってください」など応援の声を多くかけていただけたことも印象深く、あらためてこの企画に関われていることを嬉しく思いました。
不慣れな私たちにあたたかく接してくださった訪問先の方々に感謝し、インタビューしたことを整理して、今回の調査結果を企画全体にしっかりと生かしたいです。
(生活文化学科2回生 藤田暁乃)

聞いたことをまとめる

聞いたことをまとめる

子育て広場でインタビューをさせていただきました。驚いたのは、お母さん達の回答でした。私たちが普段全く気に留めていないような内容の回答が多く、インタビューの大切さに気づきました。また、ジョイアススクールのメンバーとも息がぴったりで、とてもスムーズに進みました。楽しい話もたくさんしました。
色んな立場の人と触れあうことで、すごく刺激を受けた1日でした。このプロジェクトに参加して、とてもよかったと思います。

(生活文化学科2回生 松田未来)