生活文化学科について紹介しましょう。

このような学生を求めます(アドミッション・ポリシー)

●学科の目的

生活をとりまく社会・文化的諸問題を多角的・重層的に捉えて分析する力を養い、生活文化の向上に貢献できる人材の育成を目的とする。

●教育の理念

生活文化学科で身につける能力2生活文化学科では,私たちの日常を身近なところから見つめ直し, そこに課題を発見すると共に,課題の解決方法を探る能力を養います。

その際には人文・社会科学的な方法を用いて,批判的な視点と課題解決能力,柔軟な思考を養う教育を行います。

学生は,多彩な研究分野の中から一つの専門を究める方向にも,またジェネラリストとして広い教養を身につける方向にも進むことが可能です。

専門能力や教養を身につけて,21世紀の社会を取り巻く問題に取り組み,グローバルな社会を生き抜くことのできる人材を養成します。

●求める学生像

2014学科・卒論とおしみんな生活文化で扱えるテーマは多彩で,研究方法も多様なものが用意されています。

したがって,学生は理系・文系を問わず,どの分野からでも本学科の研究内容に アプローチすることができます。

英語は現代社会を理解する重要なツールですし,地理や歴史などの社会系の科目は,人類の豊かな文化を理解する基礎的な知識 を提供します。

数学や論理的な思考は,アンケート調査の統計処理に不可欠です。

このように,本学科が提供する文化,歴史,法律,経済,福祉,環境,ジェン ダーなどの多彩な視点を生かすためには,高校での幅広い学習内容が必要になります。

奈良から地球全体を視野に入れ,世界で活躍しようという意欲的な学生を 待っています。

卒業時にはこのような能力が身についています(ディプロマ・ポリシー)

生活文化学科で身につける能力生活文化学科は、広い視野と専門的スキルの両者を兼ね備えた人材を育成する。

地球上の多様な人間生活を視野に入れ、そこで生じる課題に専門的知識で取り組み、社会に貢献できる人材を育成する。

    • 全学共通カリキュラムおよび学科カリキュラムを通じて、社会における様々な事象に対し、人文・社会科学の分野横断的な視点から物事を捉える能力を身につけている
    • 高いレベルの専門的知識およびそれらを体系化する論理性、客観性を身につけている
    • 主体的学習者として自ら学んで、問題を発見し、その解決に向けた取り組みを卒論としてまとめる能力を身につけている
  • 習得した知識、論理性、分野横断的なアプローチなどの諸能力を、社会の中で役立てる際に必要となるプレゼンテーション能力を身につけている

(参考)卒業論文のタイトル

生活文化学科のカリキュラム(授業内容)

あなたには、どのような「学び」が待っているでしょうか?

(1)時間割は自由に組み立て可能

図1本大学では、授業の時間割は自由に組みたてることができます。

大学4年間で卒業するには一定単位を履修(とりたい授業を登録して試験等で評価をうけて合格点に達したら履修したことになります)しなければなりません。

科目ごとの単位数や卒業に必要な履修単位数、一年間に登録できる単位の上限などは、大学や学部・学科によってそれぞれ違います。

生活文化学科では、卒業単位は124単位、4年生のときに卒業論文を書くことが必ず必要(必修)と定められています。授業は2学期制で、前期(4~9月)と後期(10~3月)に分かれています。

原則として、1科目につき1回90分授業で各学期15回行われます。授業は、2単位(講義・演習科目のほとんど)あるいは1単位(語学科目や実習科目など)です。語学科目(8科目8単位必修)などを含めると、卒業までに70科目程度を履修することになります。1年間に20科目程度の計算になりますね。

(2)生活文化学科の専門科目はじつに多彩!

生活文化学科では、さまざまな科目が開講されています。人類学、社会学、法学、歴史学、社会心理学、経済学、社会福祉学、視覚文化論、ジェンダー論などです。

4年間で、これら多様な学問分野を学びつつ、最終的に自分なりのテーマを見つけます。そして、研究計画を立ててリサーチ・執筆に取り組み、卒業論文を完成させます。あなたの4年間の集大成として卒論を書き上げるなかで、あなたの力がどんどん開花していくはずです。

(3)授業の3本柱は、講義・演習・ゼミ

生活文化学科では、講義・演習・ゼミが授業の3大柱です。

○講義
教員がそれぞれの専門分野につき、最先端の学問状況をわかりやすく講義します。高校までに学んだことよりも、広く、深い内容です。日々の暮らしのなかに潜む矛盾や問題点に気づくことができるでしょう。

○演習
演習は2回生後期からはじまります。演習は、少人数で教員や他の学生と対話的な学習を行います。文献を講読したり、何らかのテーマを調べて発表したり、ゼミによって方法や課題はさまざまです。複数の演習科目を履修できますので、さまざまな視点から物ごとを見る姿勢を養ってください。

2014学科・卒論とおしゼミ

卒論報告会(上)・ゼミ発表(下)の様子(2013年度)

○ゼミ(卒論ゼミ)
3回生になると、希望に応じてゼミ(卒論ゼミ)の配属が決まります。ゼミは、各研究室単位に開講されており、3年後期から4年が終わるまで、1年半の間、ともに学ぶ単位といってもいいでしょう。

卒論ゼミの定員は、最大5名。超少人数のゼミで、卒論完成に向け、自らの興味関心を徹底的に追求してください。ありとあらゆることを卒論のテーマにすることができます。論文を提出した後、全員で卒論発表会を行い、そのプレゼンを含めて卒論の評価が決まります。

生活文化学科の専門科目(2016年度)

○講義科目
生活文化学入門(1回生向けの入門講義)
生活文化人類学
医療社会文化史
女性生活史
ジェンダー法文化史
西洋女性生活史

ジェンダー文化論
家族・ジェンダー論
視覚文化論
服飾とジェンダー
人間関係文化論
家族関係論
家族問題論
家族援助法
社会システム論
生活の情報管理とシステム
ライフスタイルと法
消費者法
生活経済学
経済原論
経済政策
ソーシャルリサーチ論
社会統計学

○演習科目
生活誌演習
生活文化史演習
ジェンダー法文化史演習
ジェンダー文化論演習
視覚文化論演習
人間関係論演習
家族関係論演習
社会システム論演習
消費者法演習
生活文化学演習(3年後期卒論ゼミ)

○実習・語学関係
フィールド調査実習
フィールド英語演習
人間関係文化論外書講読
生活文化学インターンシップ